グイグイグイ!世の飲み会の一杯目を支えるビール業界。その動向とやりがいとは?業界研究ラボvol.7

皆さん、ビールはお好きですか?


最近日本では少子化による国内人口の減少、若者のビール離れ、消費者の健康志向の高まりを受け、ビール業界の国内売上は減少傾向にあります。


しかしビール業界もどん詰まりというわけではありません。


この記事ではそんなビール業界の今後の動向と、この業界で働くやりがいを紹介します。


ビール業界の職種(一部)


ビール業界で働くうえでのやりがいを説明する前に、まずは業界に存在する職種を紹介します。


営業


スーパーや飲食店などを中心に営業、商談、時には売場提案などを行います。


マーケティング


市場をリサーチし、分析します。マーケティングの成功確率を高めるために論理的に顧客情報を可視化し、今後の市場の動向を予測します。


開発・研究


マーケティングの結果から消費者のニーズを把握し、新たな味、パッケージ、コンセプトでより付加価値の高い商品を開発します。


これらはあくまでビール業界の職種の一部分であり、他にも多くの職種によって企業は成り立っています。


ビール業界で働くうえでのやりがい


単純にビールが好きで、なおかつ自分の企業のビールが好きであれば、その企業のビールが売れていくことは、どの職種であろうと嬉しいことでしょう。

自社の商品を手に持ちながら、楽しそうに飲み会をしている場に立ち会わせたときには笑みがこぼれそうですね。


また、ビール業界ではお酒が飲めなかったり、そもそもビールがそこまで好きではない人も働いています。


ビールが好きか嫌いか関係なく、様々な人がこの業界で働く理由の一つには、その企業が売り出す商品で、消費者の日常にどういった価値を提供できているかが挙げられるでしょう。


その提供している価値の例として、比較的アルコール度数が高い飲料「ストロング系飲料」が挙げられます。


昨今平日は外でお酒を飲むよりは家で飲む人が多いそうです。

しかし平日では深酒ができないし、時短で済ませたいと考えそうですよね。


そこで最近人気なのが「ストロング系飲料」です。アルコール度数が高いので手っ取り早く酔えて、コスパが良いと評判です。まさに「時短で済ませたい」というニーズに応えていますね。


このように消費者の日常に価値を提供するために、企業はまず飲食店から酒販店、スーパーをはじめ自分たちの商品に関わる人々とコミュニケーションを取る必要があります。そのコミュニケーションから市場のニーズを把握し、どのようにそのニーズに応えていくか企業の今後、すなわち自分の今後が変わってくるのです。


以上のことを踏まえると、ビール業界は十分やりがいのある仕事があると言えますね。


今後のビール業界の動向


国内


冒頭でも言及したとおり、ビール業界の国内市場売上は減少しています。

これまでのビールだけでは、国内市場で売上を伸ばしていくのは厳しくなってきたのです。


そういった時代の流れを受けて、企業は消費者の声を聞き入れ、それぞれの声に応えるように、以下のようなビールを開発しています。


・ビール=苦い→オレンジピールなどを使い飲み口をスッキリとし、苦味を抑えたビール


・健康志向→プリン体ゼロ、糖質ゼロなどのビール


このように、企業は消費者のニーズを敏感に感じ取り、そのニーズに応えていくことが国内市場で売上を伸ばすカギとなっていくでしょう。


海外


新商品開発など、必死に企業は頑張っているとはいえ、国内での売上を伸ばすことはなかなか難しいそうです。

そこで企業は新たな市場の開拓を目指し、海外に目を向け始めました。


昨今、ベトナム、フィリピンなどの東南アジアでは経済成長にともない、ビールの消費量が増加しているそうです。


国内のビール市場は飽和状態であるため、業界動向として今後は海外市場を開拓していくことが重要になっていくでしょう。


ビール業界主要三社


アサヒビール株式会社


ビール類出荷量(発泡酒・新ジャンルも含む):約190万キロリットル

シェア率No.1はアサヒビール(以下アサヒ)です。


アサヒは「アサヒスーパードライ」「クリアアサヒ」といった主要ブランドにおいて、“最高品質の提供”と“飲用機会の拡大”を通じて、ビール類市場の活性化を目指します。また、伸長する新ジャンルカテゴリーにおいて、新需要の創造に向けた商品提案に取組みます。


「アサヒスーパードライ」「クリアアサヒ」共に品質向上を行い、その改善された味わいを実感いただくため、アサヒスーパドライは1月から、「クリアアサヒ」は3月から100万人規模のサンプリング活動を実施するそうです。


キリンビール株式会社


ビール類出荷量:約170万キロリットル

シェア率No.2はキリンビール(以下キリン)です。


キリンは世間で近年盛り上がりを見せるクラフトビールに注目しています。従来のビールサーバーとは別に、クラフトビール専用のサーバーである「Tap Marché(タップ・マルシェ)」を2019年末までに累計1,3000店舗での展開を目指しています。様々な個性をもつクラフトビールとの直接接点が増えることでクラフトビールに魅力を感じていただく機会が増え、クラフトビール市場の活性化、ビール市場の間口の拡大の実現を図っているそうです。


サントリービール株式会社


ビール類出荷量:約91万キロリットル

シェア率No.3はサントリービール(以下サントリー)です。


サントリーは既存ブランドのバリューアップとイノベーティブな新商品の発売などにより、新たな引用需要を創造しビール類総市場の活性化を図ります。


「ザ・プレミアム・モルツ」では好評の“神泡”プロモーションを継続し、ビールの選択基準を「泡」に変えるべく、今年も大々的なプロモーションを展開するそうです。たしかにプレモルの泡はきめ細かい気がしますね。(ステマではありません)


※シェア率は各社ホームページ記載の2018年出荷数量から参照しました

※各社の説明は各社ホームページ記載の2019年の事業方針を参照しました



まとめ


以上のことを踏まえると、どのモノづくり業界にも言えることですが、自分たちが作り上げるものにこだわり、誇りを持てないようであれば、その仕事はきっとつまらないものになるでしょう。


入社してから仕事がつまらないと思ってからでは遅いです。就活生であるうちに業界、なにより自分について深く分析しておきましょう。その過程でこの記事がみなさんの力になれれば幸いです。


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