【体育会学生に読んでほしい】業界分析‐製薬業界‐

はじめに

少子高齢化が進みすぎている日本において、今現在も、これからの将来にも切っても切れないある業界とはなんでしょうか?それは「製薬業界」です。


社会保障費の中の1つである、「医療費」は年々膨れ上がり、国の財政を圧迫しています。団塊の世代が「75歳以上」を迎える「2025年問題」というものが取りざたされ始め、今後も医療費は膨らんでいくことが予想されています。何とか軽減できないかと政府は様々な対策を打って出ています。「製薬業界」はそれに伴ってある意味大きな過渡期を迎えているといえるでしょう。


この記事では、過渡期を迎えている「製薬業界」について説明したいと思います。


どんな業界なのか?

「製薬業界」は医薬品を開発・販売を行う「製薬メーカー」で成り立っている業界です。医薬品には、医師の処方箋を基に、薬局や病院で処方される「医療用医薬品」と処方箋無しでも購入できる「一般用医薬品」の2種類があるということを抑えておきましょう。まずは国内の売り上げランキングを確認したいと思います。

1位:武田薬品工業

創業約240年になる大企業です。2019年1月に完了した、アイルランドの製薬大手の「シャイアー」を買収したことにより、世界市場でもTOP10に入る規模の製薬会社になっています。ここ10年で海外の様々な企業を買収する動きが活発な企業でもあります。「優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」ということを経営のミッションとして設定し、国内のみならず世界中のあらゆる人々のニーズに「医薬品」という形で貢献している企業です。

企業HP:https://www.takeda.com/ja-jp/


2位:アステラス製薬

2005年に「山之内製薬」と「藤沢薬品」が合併してできた企業です。その意味で、「アステラス」という名前は比較的新しいといえるでしょう。「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」という経営理念の下、最先端の科学技術を取り入れた新薬開発に重点を置いています。変化の激しい「製薬業界」の中で、その変化に柔軟に対応し、それを患者への価値を高めていくことを宣言している企業です。

企業HP:https://www.astellas.com/jp/ja/


3位:第一三共

2007年4月に「第一製薬」と「三共」の2社が合併したことにより誕生した企業です。元々の2社は創業100年を超える歴史の長い企業でもあります。2025年に向けたビジョンでは「がん事業」を事業の中核に据えるとしています。企業理念は「革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供することで、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する。」。また、医療用医薬品はもちろん、ワクチン・後発医薬品(ジェネリック医薬品)・一般用医薬品などの医療ニーズに応えるために日々、努力を続けている企業です。

企業HP:https://www.daiichisankyo.co.jp/index.html


4位:大塚HD

精神・神経領域を柱とし、新しい領域にも積極的に踏み込んでいこうとしている企業です。清涼飲料の「ポカリスウェット」で有名な企業でもあります。「Otsuka-people creating new products for better health worldwide(世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する)」という企業理念の下、医薬品や機能性飲料・機能性食品など多様な商品を開発することで、世界中の人日の暮らしをサポートしていくことを目指している企業です。製薬業界では珍しく、大きな合併をしてできたわけではないということも特徴の1つであるといえるでしょう。

企業HP:https://www.otsuka.com/jp/


5位:エーザイ

2021年には創業80周年を迎える企業です。「患者様と生活者の皆様の喜怒哀楽を考え、そのべネフィット向上を第一義とし、世界のヘルスケアの多様なニーズを充足する。」ということを企業理念として掲げています。「患者満足の増大」を重要課題としてとらえ、この課題を解決するために売上・利益を拡大し、この課題を達成することを日々の目標をしている企業です。「ヒューマンヘルスケアのエーザイ」というキャッチコピーを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

企業HP:https://www.eisai.co.jp/index.html


※参考:業界動向SEARCH.COM「製薬業界 売上高ランキング(2017-2018)」

    URL: https://gyokai-search.com/3-iyaku.htm


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今後の動向

冒頭にも書きましたが、「製薬業界」は過渡期を迎えています。それは社会保障費を抑えようと日本政府が取り組んでいる「後発医薬品(ジェネリック医薬品)」のシェアを2020年までに80%に引き上げようという施策のためです。


「後発医薬品(ジェネリック医薬品)」というのは、簡単に言うと、特許期間が切れた薬と同じ成分・同じ効き目があると認められた医薬品のことを言います。製薬メーカーが研究・開発する新薬は完成までに長い研究・開発期間がかかります。もちろんその間に莫大な費用が掛かります。「新薬」というのはその莫大な研究費用を含めた金額になるため高価なものがほとんどです。ですが、特許の切れた「後発医薬品(ジェネリック医薬品)」であれば、莫大な研究費用を回収する必要がないので、「新薬」に比べて安く提供できるのです。


医薬品にかかる費用が安くなれば、財政を圧迫している社会保障費も安くなりますそのため、日本政府は「後発医薬品(ジェネリック医薬品)」を推奨しているのです。


「後発医薬品(ジェネリック医薬品)」を開発する企業にとっては追い風ですが、特許が切れる新薬を抱えている製薬メーカーには逆風です。社会保障費を下げようと医薬品の価格自体を下げようとする動きも始まりました。この動きは今後も続くことが予想されています。つまり、「製薬メーカー」にとっては逆風がさらに強くなるということです。買収・合併が多いという背景もこのような状況から来ているのかもしれません。


こうした逆風の中で、生産効率・業務効率を高めようとして、「製薬メーカー」の中には“新たな”取り組みを行っているところもあります。それは「ビッグデータ」と「AI」の活用です。これまでは“人”に依存してきた業務の一部を「AI」が担うことで費用を抑え、効率を上げられないかという試みです。「ビッグデータ」に関しては患者から得られる様々なデータを収集し、新薬の開発や処方に活用しようとしています。



最後に

就活生、特に体育会学生は注意しなければいけないことがあります。それは、「新薬」の開発や処方をする職種には付けないということです。なぜなら、それらはとても専門的な領域となるので、薬学部に通い、「薬剤師」という国家資格を取得しなければならないからです。もちろん、中には薬学部に通っているという体育会学生もいるかと思うのでその人たちはそうではないのですが、通っていない学生はおもに「MR」という営業職に就くことが予想されます。


「MR」という職種にもやりがいはもちろんありますし、決しておススメしないということではありません。ただし、「製薬メーカー」に入社したからと言って、「新薬の開発」にたずさわれるわけではないということを肝に銘じておきましょう


そして、一度立ち止まって考えてほしいのは、就活において一番大切なことは、自分に合った理想の働き方をするということです。


そのためにも、「自分の理想の働くスタイル」や「社風」などを見つけるために、自己分析や自己分析や企業研究は入念に行いましょう


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2月25日