就活に役立つ「ロジカルシンキング」とは?

ロジカルシンキングとは?


「ロジカルシンキング」ってどんなものか知っていますか?

日本語に直訳すると「論理的思考法」。その名の通り、論理的に筋道を立てて考えること、またそれを伝えることを言います。

ロジカルシンキングには注目が集まっており、様々な本などでも紹介されています。

その理由は、これを身に付けることで誰でもステップアップできるから。就活における様々な場面で有利に働くことはもちろん、社会人になってからの活躍にもつながるのです。


ロジカルシンキングのメリットってなに?


ロジカルシンキングを身に着けることには多くのメリットがありますが、ここでは就活に繋がる3つを紹介します。


①客観的に答えを導き出すことが出来る


ロジカルシンキングでは、一定の方法で主観に頼らない思考を行うので、誰でも納得できる答えを出すことが出来ます。

人はみんな考え方や経験が違うので、多くの場面で意見の相違が生まれます。そんなときに、主観ではなく客観的な意見を出すことが出来ると、議論が良い方向に深まりやすくなり、またあなた自身の評価も高まります。


②時間を浪費することがなくなる


毎回一定の方法で思考を行うことで時間を無駄にすることがなくなります。

グループワークのように時間が限られている場合は、ロジカルシンキングが特に有効です。


③説明の説得力が増す


ロジカルシンキングは相手に伝えるときにも使うことができます。

みんなが納得しやすい方法で考えているので、その通りに話すだけで伝わり方が格段に変わります。

「伝えることが苦手…」というひとは、ロジカルシンキングを鍛えることで苦手を克服できるかもしれません。



就活の場においては、エントリーシートの作成やグループワーク、面接など様々な場面で意見を出し、伝える場面があります。

ロジカルシンキングを身に着け、他の学生よりも一歩リードしましょう!



ロジカルシンキングはどうすれば身につく?


ロジカルシンキングは考え方の方法を知ったからと言って、一朝一夕で身につくものではありません。日常生活からの練習が実を結ぶものですので、以下のような考え方を普段から実践してみてください。


①なぜ?を繰り返す


トヨタ式「なぜなぜ分析」というのを聞いたことがありますか?あのトヨタで採用されている考え方で、元副社長の大野耐一氏が生み出したそうです。

これはより本質的な答えを導き出すために、5回「なぜ?」を繰り返すという思考法です。


例えば、インターンになかなか採用されないという悩みがあったとします。その原因をこの方法で考えると、


「インターンに採用されない」

↓なぜ?

「面接で緊張してしまうから」

↓なぜ?

「面接の経験が足りないから」

↓なぜ?

「ESで落とされてしまうから」

↓なぜ?

「ESの対策をしていなかったから」

↓なぜ?

「就活について誰にも相談せず、あまり調べてもいないから」


というようになり、最後の問題を解決することで根本的な解決に繋がりそうだということがわかります。


このように「なぜ?」を繰り返すことでより深い分析ができるのです。これだけでひとつの立派なロジカルシンキングです。


②話す前に書く


パソコンやスマートフォンの普及で紙に“書く”という機会は減っていますが、話す前に書いてみるというのはすごく効果的です。一度考えていることをアウトプットすることで、頭の中の考えが整理されるからです。

これを日常的に行うことで考えを整理する習慣が付き、やがて紙に書かなくても自然と整理することができるようになります。


例えば就活の軸を考えます。

紙に書いてみると、


・一緒に働く人

・社会の役に立つかどうか

・働く環境


の3点が出てきました。しかしよく考えてみると、「一緒に働く人」は「働く環境」の一部だということがわかります。

このようにちょっと書くだけでも矛盾やダブりを防ぐことができます。



紙に書くときに注意したいのは一度書いたものを消さないこと。あとから見直したときに、前にダメだと思ったアイデアでも生きてくる可能性があります。それを付箋などで簡単につなげることができるのも“書く”ことのメリットなので、ぜひ実践してみてください。



③結論から話す


意見を述べるときは結論から話すようにしましょう。

結論から述べ、それを後から意見や事実で補強するという話し方をすることで、話が論理的になり説得力が増します。


<ダメな例>

Q.なぜテレビ局を志望しているのですか?

A.自分は中学生のときからサッカーをしており、今もサークルで活動しています。

サッカーを好きな理由は、サッカーの戦術が好きだからです。特にスペインのバルセロナの芸術的なパスワークを中心とする戦術は大好きで、昨年はスペインまで観戦しに行きました。

サッカーを始めたきっかけも戦術からでした。○○という番組でサッカーの特集をしており、そこで戦術的な解説をしていたことからその魅力を知り、自分もプレーをしてみたいと思うようになりました。

このようにスポーツを始めるきっかけにもなり得る戦術という魅力を伝える番組を自分も作りたいと思い、テレビ局を志望しています。



このように結論が述べないままに話をしてしまうと、話しながらあちこちに話題が飛んでしまうこともあります。

聞き手としては「結局なにが言いたいんだろう?」となってしまい、伝えたい重要な部分が伝わらない可能性があります。



<良い例>

Q.なぜテレビ局を志望しているのですか?

A.自分は、スポーツの番組を作りたいのでテレビ局を志望しています。(結論)

その理由は、テレビを通してスポーツの戦術的な魅力を伝えたいからです。(理由)

自分はサッカーをやっているのですが、始めたきっかけは○○という番組でサッカーの特集をしており、その番組を通してサッカーの戦術的な魅力を知ったからです。戦術という初心者にはわかりづらいものでも、様々な工夫を通して解説することでスポーツのより深い魅力を伝えることができる。(具体例)

このような経験から、自分はスポーツの戦術的な魅力を伝えるためにテレビ局で仕事をしたいと考えています。(結論)



このように「結論→理由→具体例→結論」という順番で話す方法はPREP法と呼ばれ、

まず結論から述べることで、「こういう話なんだ」と相手に聞く体制を取らせることができ、要点を確実に伝えることができるのです。

また結論から述べることで、面接など時間が限られた場面でも、言いたいことを漏らさず伝えられるというメリットもあります。



就活で使えるロジカルシンキングとは?

MECE

MECEとはMutually(お互いに)、Exclusive(重複せずに)、Collectively(全体的に)、Exhaustive(漏れがない)の頭文字を取った言葉で、代表的なロジカルシンキングのひとつです。

論理的に思考を行うために、要素の被りや漏れがないように項目を出して課題の解決を図ることで、効率的にかつ見落としがないように考えていく方法です。


例えば大学生の分類を考えます。

まず学年の分類を「1年生、2年生、3年生、4年生」とするのは正しいでしょうか?これでは5年生以上の学生や院生が除かれてしまっているので正しいとは言えません。「1年生、2年生、3年生、4年生、5年生以上、学部生以外」というように分類すると漏れがなくなります。

次に所属で分けてみます。「サークル、部活、その他」とするとどうでしょうか。今度はその他を足したことで漏れはありません。しかし、例えばサークルと部活どちらにも所属している学生はどうでしょうか。今度は重複してしまっていることがわかります。なので「部活のみ、サークルのみ、部活とサークル、部活とその他、サークルとその他、部活とサークルとその他、その他」というように分けると重複、漏れが共になくMECEとなります。


このように重複なく、漏れなく要素を抽出することで、議論を確実に深めていくことができるのがMECEです。


「So what?」「Why so?」

こちらも代表的なロジカルシンキングです。

課題に対して「では何をするのか?」と結論を考える「So what?」と、結論に対して「なぜそうするのか?」と理由を考える「Why so?」を使い分けます。

これを繰り返して議論を深めていきます。


例えば先ほどの「インターンに採用されない」という悩みを、図を見ながら考えていきましょう。

この悩みに対して「Why so?(それはなぜ?)」を繰り返すと「就活について誰にも相談しなかったから」という根本的な理由にたどり着きます。

さらにこれに対して「So what?(だからどうするの?)」と考えると、「就活の個人面談を受けてみる」という結論に至ります。


「Why so?」「So what?」を使わずに考えた「インターンをたくさん受ける」という結論よりも、論理的に導くことが出来ているのがわかると思います。


「なぜ?」を繰り返すことの応用だと考えてください。

これを行うことでより具体的な対策が見えてきます。


最後に


ロジカルシンキングは就活でも社会に出てからも使える便利な思考法ですが、前述したようにロジカルシンキングはやり方を知ったからといってすぐに身に付くものではありません。

それだけに身に付けることができれば、他の人と差をつける大きな武器になります。

皆さんもぜひ勉強してみてください!

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