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2015-10-29
インタビュー

アスリートOG・OBインタビュー⑤ 株式会社テレビ朝日 寺川俊平さん(早稲田大学ア式蹴球部 卒) <後編>


CSParkの姉妹サービスとして2014年より始まった体育会学生の就職サポートサービス"CSPark Career"。 ここでは体育会学生が就職活動と部活動の2つを両立し、共に全力で取り組めるようなイベントやサービスを提供していますが、今回からそのサポートの一環としてCSParkと連動した"元体育会学生"によるインタビューを連載していきます。

"体育会の強みって?"

 

"スポーツしかやっていなくて就職活動が不安…"

 

"実際に先輩たちはどういう仕事をしているの?"

 

… など、自分の進路を考える上で悩みは尽きないもの。その疑問や不安を解消し、1人1人の体育会学生が自信を持って就職活動に臨めるように、先輩たちが部活 に励む体育会学生の皆さんへのメッセージを添え てインタビューに協力をしてくれました。第5回は早稲田大学ア式蹴球部(サッカー)の卒業生であり、現在は株式会社テレビ朝日のアナウンサーとして活躍中 の寺川俊平さんにお話を伺いました。今回は後編になります。[前編はこちら]



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❏体育会が就活に強いのはチームプレーを強く理解しているから

ーお話を聞くと、人生の中でやってきたことが全て繋がっていますね。

 そうですね。高校の時の監督である林(義規)さんという人が、暁星出身であり早稲田大学ア式蹴球部出身だったんです。恩師であり大先輩ですね。その人が高校時代、『苦行を修行と思えば自ずから道は開ける』とずっと言っていたんです。つまり、苦しいな、辛いなと思っていることを自分の将来のための鍛錬だと思って続けていれば、思わぬ時にふと道は開けると。だから、やめてはダメだと。やり続けて、辛くても苦しくても、その中でどうするかというのを考えてやり続けることで道は開けると、ずっと言っていたんです。実際に、自分の人生もそうだったような気がします。サッカーが下手でいじめられて、でも続けて。そしたら中学3年生のときの当時の監督にものすごく信頼をしてもらって、『寺川の言うことを信じろ。あいつは誰よりも練習してきた』と言ってもらえたことがあった。高校でも大学でもそうだったんです。続けていれば良いことあるんですよ!・・・ちなみに、ちょっと話は脱線するんですけど、この中学の時の監督が田中先生という人で、全国中学校サッカー大会二連覇をしたときの監督です。ずっとご病気で入院されていたのだけど、僕たちが中学3年生の最後の大会のときに復帰して監督をしに来てくれた。結果的に僕たちは田中先生が指導した最後の世代。僕が高校1年生のときにがんで亡くなってしまったんです。もう本当に大好きな監督ででした。厳しい人でしたけど、大好きだったので、とてもショックでした。それでね、ここからが人生って面白いなっていう話なんですけど、実はその田中先生の息子が自分の2個下にいたんです。彼は中学の時は頭も悪いし(笑)、サッカーも下手だった。ただ、高校に入ってきて、体が大きいからGKをやれと言われたんです。それまでFWだったのにGKになって、同じポジションの後輩になった。最初は彼もGKをやるかどうか迷っていたみたいなんです。ただ、あるきっかけで思いが変わったらしいんです。それは、自分が高校3年生のときの引退試合。負けてしまったけど、そこで1本、高校1年生のときからGKコーチとともにずっと練習し続けてきたバックボール、後ろに下がりながら相手のシュートを掻きだすプレーで、僕が結構凄いの止めたんですよ。それを、自分が大好きだった監督の息子である彼が見て、「自分はこういうGKになりたい」と思ってくれて、GKを続けてくれたみたいなんです。彼はそのままサッカーを続けて、今やJ3のチーム、AC長野パルセイロの守護神です。田中謙吾という選手なんですけど。そんなこともありましたね。つまりは全部、サッカーが繋がっている訳です。なんて言うか、いきなりアナウンサーになったわけではないんです。


—ご自身の就活の話に移りたいのですが、どういったものでしたか?

 やっていて楽しかったですよ!ただ、就活中に「周りとちょっと違うな」って思っていたのは、自分はアナウンサーをやることが目標ではなかったことです。アナウンサーになった後にこういうことがやりたいという明確な目標がありました。それはサッカー日本代表の試合を実況したいということです。まだ出来てないんですけどね。この”夢”があった。僕は、なんだか日本の就職活動の良くないところだと思っているんですが、みんな内定がゴールになっていません?『大手一般企業に入りたい』ということを目標にやると。日本の3年以内の離職率が高いのは有名な話だと思うんですけど、何であんなにミスマッチが起きるかというと、目標を内定にしているからだと思うんですよ。そうすると入社前にゴールしてしまう。これは変な話ですよね。みんなで一斉に大学3年の後期から合同セミナーに通って、みんなで『あそこの会社がこうだよね、ああだよね』といいながら『俺はここが良いと思う』といって、みんなに相談しながら受ける。自分の人生なんだから、”将来に何がやりたいか”からの逆算で考えたほうが良いのではないかと思うんです。内定をゴールしてしまうと、会社に入る前に目標達成。そうすると、入ってから『こんなはずじゃなかった』という面の食らい方がすごいんじゃないかと。だから僕はちゃんと夢・目標を持っていようと。そんな考え方で採用を受け、働き始めました。ただそれでも入社してから3年くらいは辛かった。同期や他局の同年代のアナウンサーと違って、レギュラー番組というものがなかったというのが悩みになったんです。高校や大学の友達と会っても、「アナウンサーになったのに、何に出ているの?」と聞かれることもあって、それが嫌でした。スポーツ中継に携わる仕事を中心にやっていて、これは入社前からやりたいことだったはずなのに、周りの目が気になってしまったんですよね。目標に向かっていくという意味でとても大事な時間だとわかってはいるけど、悔しい部分があった。でも、ある時ふと、「寺川、何ブレてるんだ」とリトル寺川が僕に話しかけてくるようになったんですよ(笑)。そのときは目標が曖昧になってきていたんでしょうね。目標が明確にあれば、達成できなくてすごくもどかしい期間も、それを”目標を達成するための過程”として捉えられるはずなのに。今までと一緒で、続けることですよね。苦しくても修行だと思ってやっていれば、たどり着く。わかってはいても、ちゃんとそう思えるまでに3年はかかったんです。そこの逆算がしっかり出来ていれば、焦りももどかしさも力になるはずだったんですけどね。今は、ワイド!スクランブル(毎週月曜〜金曜 10:30〜13:45放送中)というレギュラー番組があって、そこでは必死に事件取材や災害取材などをしています。もちろんスポーツの実況もやっています。悩みは尽きないけど、全ては最終目標に向かうための過程だと、そう思えています。仕事が面白くて仕方がないですよ!


—苦しい時期を"目標を達成するための過程"と捉えられることや忍耐力については体育会でやってきたからこそ身についたもののようにも思えますが、”体育会系で良かった””社会に出て生きているな”と感じる部分はありますか?

 何をやるにしても、仕事はチームでやりますよね。例えばスポーツの中継にしても、色々な役割やポジションがあって、1個の中継を成功させる。この成功を”勝利”に捉えるのであれば、勝ちに向かってみんなで突き進むということ。それはADだろうがカメラマンだろうが実況だろうが、関係ないんです。全員が今いる場所、今ある実力の中で120%を出して力を結集させて勝利を掴むと。体育会でやってきた人は、この思考回路がものすごく根付いていると思います。その過程には悔しさもある訳ですよね。例えば自分だったら“何で実況をさせてもらえないんだ”というもの。ただ、そこで腐るのかというと、そうではない。大学4年生のときに自分はレギュラーで試合には出られなかったですけど、スタンドでチームの勝利が嬉しくて泣いたことがある。これはとにかく仲間のために一生懸命やろうと思ったからです。「自分が今いる場所の悔しさはものすごくあるし、本当は輝いているピッチの上で戦いたい」というのが本音です。でも、試合の日を迎えてしまえばその瞬間はどうすることもできない。また次に出られるように頑張るしかないですよね。その試合の瞬間に関してはどう足掻いたって出られないんですよ、期限が何事にもあるので。ただ、そうなったら何もしないのか、というとそれは違う。今やれることを一生懸命やって、チームが勝つために何をすれば良いかという思考回路に自然とシフトチェンジするんです。そして、自分が最大限できることのために最大限の準備をする。体育会が就活に強いと言われるのはコネがあるからとかではなく、チームプレーを強く理解しているからだと思います。大きな企業であれ小さな企業であれ、会社のために一生懸命やれる。会社のために自分ができることを探す。これが出来るのが体育会学生の強みですよね。この経験が一番大事だと思います。


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❏未完成の部分をさらけ出すことが大事

—これから就活を迎える体育会学生への具体的なアドバイス等はありますか?

 自分の理想が1だとして、未完成な自分を0.5だとします。どれだけ1になれない0.5の自分をさらけ出せるかが大事かなと。就職活動の面接では、自分の中での完成された部分を魅力として見てもらいたいと思いますよね。ただ、それは違うと思うんです。未完成な0.5の中途半端な自分、これが出来ていなくて、悔しいということ。そういう部分を短時間でさらけ出せるかどうかが勝負だと思います。もちろんその時点でどんな能力を持ってどんな経験をしてきたかということもとても大事ですが、バランスが重要です。これを実際に打算的に考えていたわけではなかったですけど、そこですよね。なぜならたった5分しかない面接で今後約40年間、その人にお金を払い続ける覚悟を持って会社はその人を採用しようとしている訳ですから。何千万、何億になるお金を投じる覚悟を持って採ると。だったら、信頼できる面白い人がいいですよね。例えば「自分はこういうことができて、こういうこともできます。完璧です。だから僕を採用して下さい」という人と「今、自分はこういうことが出来なくて悔しい。でもそれを乗り越えて、こういう人になります。だから一緒に働かせてほしい」という人。どっちが信頼できるかというと、出来ないことを出来るようにしたいという本音の部分を出してくれる後者じゃないかと。なので、0.5の自分を出せるかどうかというのが大事だと思います。


—それでは最後になりますが、就活を控える体育会学生へのメッセージをお願いします。

とにかく、夢、目標を持つこと。そこからの逆算をするということですね。それで、今を120%生きること。今の体育会での活動を全力で苦しんで笑ってやって欲しい。これをやっていれば自ずと道は開けると思います。もちろん、自分もその途中なのでこんな偉そうなことは言えないんですけどね(笑)


< 取材・文・写真 / 竹中玲央奈 >


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寺川 俊平 (てらかわ しゅんぺい)
早稲田大学ア式蹴球部卒
株式会社テレビ朝日 総合編成局アナウンス部 所属

※ 上記の情報は2015年10月時点のものになります。




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