【体育会学生に読んでほしい】業界分析‐自動車業界‐
はじめに
街中では必ず目にし、TVを見ていても毎日必ず目にするものは何でしょうか!?人によっては、既に所有している人もいるかもしれません。
答えは「自動車」です!
戦後日本の高度経済成長期に一気に名を上げた「自動車」。電車やバスとは異なり、自分の行きたい場所へ行くことができるため、大きな荷物があるときなどは特に重宝します。日本の企業が作り上げた自動車が世界中で人気を集めるなど、そういった意味でも日本を代表する産業の1つであると言えます。
この記事では、「自動車業界」について説明していきたいと思います。
どんな業界なのか?
まずは簡単に「自動車業界」の流れを説明したいと思います。1台の自動車が消費者(購買者)に届くまでには、いくつかの企業を経由します。
大きく分類すると、自動車の部品に使用する鉄などの「素材」を仕入れる企業。「素材」を「部品」に加工する「部品メーカー」。「部品」を組み立てる「自動車メーカー」。「自動車メーカー」の代わりに販売を担当する「自動車ディーラー」に分けることができます。
・自動車メーカー(トヨタ自動車、日産、本田技研、マツダetc)
日本が世界に誇る産業の一つである「自動車」。自動車メーカーが設計・開発を担当しています。石油から作られるガソリンを動力源として動く「自動車」は、物流などのビジネスにも多く活用され、日常生活でも大活躍しています。「空を飛ぶクルマ」が開発されているというまことしやかな噂もありますが、近年のトピックスは「電気」や「水素」を動力源とする“新しい”自動車や、事故を防ぐための「自動運転機能」を搭載した自動車などが開発されているということを頭に入れておきましょう。
・部品メーカー(ブリヂストン、ダンロップタイヤ、ヨコハマタイヤ etc)
自動車は約2~3万個からの部品で成り立つものです。その部品は、自動車メーカーが作るのではなく、それぞれの部品を専門的に作っている工場が存在します。多くはその部品のみを作っている工場で、各自動車メーカーに卸している場合がほとんどだと思います。車の部品と聞いてわかりやすいのは、タイヤではないでしょうか?タイヤ以外の部品はなかなか一般販売されないので、馴染みがないかもしれないですが、タイヤに関しては一般販売もするので、よく目に触れる機会も多いかもしれません。冬の時期になってくると「スタッドレスタイヤ」のTVCMをよく見かけますよね。
・自動車ディーラー(トヨタ系列、日産系列etc)
自動車を販売するのが「自動車ディーラー」です。新車販売・中古車販売・自動車整備などのサービスを行っています。その多くは自動車メーカーの系列企業で、そのメーカーが開発した自動車のみを取り扱っています。それ以外にもメーカー系列ではない、独立系と呼ばれるディーラーも存在します。独立系ディーラーは、取り扱う車種に制限はないことがほとんどです。
今後の動向
2008年のリーマン・ショックがきっかけとなって世界中に広まった世界中での経済危機の影響をうけ、自動車の販売台数も急落することになりました。経済が回復し始めるにつれて業績も回復し始め、円安による好影響もあり、生産台数・販売台数は堅調な伸びを見せています。
自動車業界の動向として押さえておきたいポイントが3つあります。
まず1つ目は「世界市場の変化」です。ここ数年の業界を引っ張ってきた中国の市場が鈍化してきていること、市場規模が段違いで大きいアメリカも少しずつマイナスに転じています。新たな市場として各国が注目しているのは、「インド」です。人口が13億人を擁しているインドですが、今後の数年で経済市場も成長していくことが予想されています。
2つ目は日本国内に関することです。「若者の自動車離れ」が叫ばれ始めて久しいですが、現在では自動車は「所有するもの」から「シェアするもの」になり始めています。使いたい時に車をつかえるという「カーシェアリング」のサービスが活発になってきています。このサービス自体は、数多くの人に利用されているので、とても良いものであるといえるでしょう。しかし、カーシェアリングが活発になるということは、販売台数が減る可能性もあるということも押さえておいてください。
3つ目は、「脱・ガソリン」を各自動車メーカーが目指しているということです。自動車が誕生した当初は「石炭」が動力源であったこともあるそうです。ですが、自動車の動力源は「ガソリン」と考える人がほとんどだと思います。石油から作られる「ガソリン」は爆発的な運動エネルギーを生み、価格も比較的安いことから重宝されていました。しかしガソリンを燃やすことで、排出される二酸化炭素が地球環境を破壊することが問題視されているため、ガソリンに代わる“新たな動力源”を開発しています。それは「電気」と「水素」です。今となっては一般販売も開始していて、実用化もされ始めています。
最後に
「自動車業界」、特に「自動車メーカー」は日本が世界に誇る大企業ばかりです。就活生にとって人気企業であることは間違いなく、内定を勝ち取るためのレースは激しいことも容易に予想できます。
激しいレースを乗り越えて内定を獲得し、人気企業で働くことができたのなら、とても充実した社会人生活を過ごすことができるかもしれません。そういった意味ではとても魅力的な業界と言えるでしょう。
ただ一度立ち止まって考えてほしいのは、就活において一番大切なことは、自分に合った理想の働き方をするということです。
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