【体育会学生に読んでほしい】業界研究ラボ-不動産業界-
はじめに
若者の街・渋谷。JR線や地下鉄、私鉄の各種路線が乗り入れる渋谷駅前では、2019年現在、大規模な再開発事業が行われていますよね!完成予想図を見る限り、都心的だけども緑が多い“新しい渋谷”に生まれ変わりそうで、いまからとても楽しみです。
渋谷以外でも様々な場所で行われている「再開発事業」。これはいったいどの企業が行っているのでしょうか?
大まかな答えを上げると「不動産業界」に属すると言われる企業が手掛けているはずです。「建築学科」の学生であれば「不動産」と聞いてもピンとくるかと思いますが、この記事では、改めてこの「不動産業界」というものについて説明したいと思います。
どんな業界なのか?
「不動産」の元々の意味を上げると、土地や建物などの簡単に動かすことができないものをいいます。そして、「不動産業界」に属する企業は全てこの「不動産」を扱うことを生業としている企業です。そしてさらにいくつかの業種に分かれます。
・ゼネコン/建設会社(大林組、大成建設、清水建設etc)
「ゼネコン」というのは「ゼネラル・コントラクター」の略で、「総合建設業」のことをいいます。ビルやマンションなどの建物を実際に建設する企業と理解してもらえればよいかと思います。着工してから竣工するまで、その全てはゼネコンがいるから事業が進むのです。
ただここで注意しなければいけないのは、実際に手を動かして作業することが、ゼネコンの仕事ではないのです。ゼネコンは建物が完成するまでの工事計画全体を管理する役割を担っていて、実際に手を動かす大工職人などを取りまとめることが仕事になります。
・デベロッパー/ハウスメーカー(三井不動産、三菱地所、住友不動産etc)
デベロッパーというのは元々「developer=開発者」という意味を持った言葉になります。この意味から転じて、日本では「土地開発や街づくりなどを生業としている企業」をデベロッパーというようになりました。
その事業は多岐にわたるのですが、代表例をいくつか挙げると、先ほど例に挙げた渋谷駅のような再開発事業や新築マンションの開発、大型商業施設の開発などがあります。近年では特に大手と言われる企業が手掛けている「再開発事業」と通じて“街づくり”を行うことが特に話題となることが多いかと思います。
・不動産販売・仲介(三井不動産リアルティ、住友不動産販売、東急リバブルetc)
その名の通り、“不動産を販売することで利益を出す”企業のことです。「不動産の営業マン」と聞いて真っ先に思いつくイメージはこの「不動産販売・仲介」の企業の営業マンと言えるでしょう。
デベロッパーが開発した新築マンションや商業ビルを売るという性格上、大手デベロッパーのグループ会社が多く存在します。実際、売り上げの上位を占めるのはほとんどがデベロッパーのグループ会社です。しかしそれ以外にも、地域に根差した個人経営の販売会社があるなど、種類や規模感がとてもバラエティーに富んだ業種と言えるでしょう。
今後の動向
東京・神奈川、大阪などの都心部では「新築マンション」の建設や「再開発事業」が盛んなため、その販売価格がここ10年ほどで大幅に上がっています。また、2019年10月の消費税増税前の駆け込み需要も合わさって、売上推移としては右肩上がりで“好調”な業界とも言えます。
2020年に控えている東京オリンピックまでは売上は好調で、終わるとバブルがはじけたように不動産に関係するあらゆる売り上げが下がるのではないか?という予測もあります。しかし、建物というのはどんどん古くなっていくので、今後もずっと安定した需要が続くことが予想できるので、そういった意味でも“堅実な”業界とも言えます。
そして、トピックスとして「海外進出」ということも押さえておきたいところです。経済成長が著しい東南アジアの国々に各社が進出していき、現地での不動産業に力を入れようとしていることが各社の発表している経営計画から読み解くことができます。
最後に
「建物・街を作る」という経験はなかなかできるものではありません。そういった意味では、とても他の業界ではできない経験を積むことができるでしょう。また、海外進出している企業が多いことを考えると、海外転勤することもできるかもしれません。世界に飛び出していきたいと考えている体育会学生にはピッタリではないでしょうか?
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