【体育会学生に読んでほしい】業界分析‐インターネット広告業界‐
はじめに
この10年ほどで、一気に人気業界となった「インターネット広告業界」。
広告業界といえば「TV、新聞、ラジオ、雑誌(主要4媒体)」が長らく業界を牽引してきましたが、インターネット技術の発展に伴い、「インターネット広告」が売り上げを急速に伸ばしてきました。その勢いはもはやTV広告に追いつこうとするほどです。
この記事では、「インターネット広告業界」について、その業態や業界上位の企業について詳しく紹介したいと思います。
どんな業界なのか?
この記事では、数ある広告代理店の中でも、「インターネット広告」のみに特化して取り扱いをする企業をまとめて「インターネット広告業界」ということとします。
若年層にとってスマートフォンを持つことが当たり前となった時代において、「インターネット広告」は毎日必ず目に触れるものです。広告の種類もいくつもあり、見たことが無いという人はほぼいないと言ってもよいでしょう。
まず「インターネット広告」を取り扱う企業にはどのようなものがあるのかを確認したいと思います。
1位:サイバーエージェント
1998年に創業して以来、「インターネット広告」においてトップをひた走っている企業です。「アメーバブログ(現在はAmeba)」サービスの展開に始まり、近年ではテレビ朝日との合弁企業「AbemaTV」の設立が話題となりました。「AbemaTV」に関しては広告業界トップ2の電通と博報堂DYメディアパートナーズと業務提携を行うなど、規模をどんどん拡大しています。「インターネット広告事業」以外にも「ゲーム事業」に力を入れています。
企業HP:https://www.cyberagent.co.jp/
2位:オプトHD
1994年に設立し、「インターネット広告事業」へは2000年より本格的に進出しています。「インターネット広告」に特化している企業というよりは、「マーケティング業」、とりわけ「デジタルマーケティング」に力を入れていて、その中の大きな事業の1つに「インターネット広告」があるといった住み分けと言えるかもしれません。(2020年7月1日より社名を「デジタルホールディングス」へ変更)
3位:アドウェイズ
2000年創業の東京都台東区に拠点を置く企業となります。「インターネット広告」の中でも「アフィリエイト広告」のサービスを幅広く事業展開しているところが特徴と言えるでしょう。その他にも「eコマース」や「スマートフォンアプリ」なども展開しています。積極的に新たな事業にチャレンジしている企業でもあります。
※参考:業界動向SEARCH.COM 売上高ランキング(2018-2019年)
URL:https://gyokai-search.com/3-net-ads.html
インターネット広告が急激に売り上げを伸ばした背景には、インターネット技術の進歩・普及があります。インターネットを利用する人が増えたため広告としての価値が単純に上がったという点と、既存の広告媒体では難しかった「効果的な出稿」、「データの収集」ができるようになったという点が大きな要因といえます。
もちろんTVやラジオ、新聞に関しても、出稿するための基本的なデータ(年齢、性別、居住地 etc)を基にして“効果的に”広告を出稿できるように計画されます。ですが、実際にターゲットとしていた人たちがどれだけ広告を認識してくれたのか、商品を認知してくれたのかというところまでは測ることはできません。
「インターネット広告」であれば、出稿した後のデータも詳細に取ることが可能なのです。
例えば、出稿したバナー広告がどれだけクリックされたのか、クリックした人達の中でどれだけターゲットが含まれているのか、場合によってはクリックした人達が購入にいたったのかどうかまで測ることもできます。雑誌や新聞では難しい、出稿したデザインの良し悪しを調べるA/Bテストも行うことができます。
そして、詳細なデータがあることによって、その後の広告出稿をさらに“効果的に”行えるようになるという利点が生まれます。「インターネット広告」が成長できたのはこのような利点があるからと考えても良いでしょう。
今後の動向
広告業界は、基本的には世の中の景気の波の影響を受けやすい業界です。「インターネット広告」に関してもそれは同様なので、今後の動向に関してはどうなるのかはわからないというのが正直なところです。ですが、今ある勢いはしばらく続いていくと考えて良いでしょう。
「インターネット」が伸びてきたのは本当にここ20年、「インターネット広告」に限っていうと10年ほどの間になります。他の媒体に比べ、まだまだ成熟しきっていない媒体と言えるので、進化・伸張が今後も必ずなされていきます。
「インターネット広告」を専門とする企業の成長も、媒体の成熟とともに行われていくはずなので、企業とともに成長できるという意味では楽しみな業界ではあります。ですが、「インターネット広告」専門の企業が「広告業界」のトップに立つ日が来るかと言えば、それは恐らくありません。
それは「インターネット広告」が広告戦略のメイン媒体となることは少ないと言えるからです。「効果的な出稿」、「データの収集」ができるとはいえ、TVや新聞、雑誌などのデザインと比べるとどうしてもデザインのインパクトが弱くなってしまいます(そもそものサイズが小さい)。
商品の告知を「広く告げる」のが広告の役割だと考えるとインパクトが弱いというのは、「インターネット広告」の弱点ともいえるかもしれません。既に広告戦略に「インターネット広告」は欠かせないものとなっていますが、あくまでもサブとしての役割が大きいはずです。
最後に
「インターネット広告」専門の企業は、大手の総合広告代理店と比べるとかなり若い企業になります。ある意味ベンチャー企業と言ってもよいかもしれません。実際に企業の特徴もベンチャー企業気質であるところが多いです。
その意味でいえば、新人でもチャレンジさせてくれる機会も多いでしょうし、実力に合わせた評価もしてくれるはずです。貪欲にチャレンジをしたいという人にはうってつけの業界と言えるでしょう。
ただ一度立ち止まって考えてほしいのは、就活において一番大切なことは、自分に合った理想の働き方をするということです。
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