【就活生必見!】企業の正体を知るためのIR情報とは!? | CSParkCareer 体育会就活サイト

【就活生必見!】企業の正体を知るためのIR情報とは!?


IR情報ってどうして大事なの?



みなさん、こんにちは。

突然ですが、就活生の皆さんに質問です。

説明会を聞いたり、会社HPを見て、会社の悪いところを聞いたことがありますか?


・・・


おそらくほとんどの方が聞いたことがない。

もしくは、聞いたことはあるけど本当に悪いところはそこだけ?と思ったことがあるはずです。

もちろん各企業には良いところもあれば、悪いところもたくさんあります。

ですが、それが表に出ることというのはほとんどありません。

当然ですよね。自社の悪いところをわざわざ説明会やHPに記載することはないですよね。


基本的に会社に限らず、人間誰しも自分の悪いところをわざわざ伝えたりはしません。

では、どうやって会社のリアルを知ることができるのでしょうか……?

この時期に内定を獲得して、どの企業に内定承諾をしようか迷っている学生にはぜひ目を通していただきたい内容です。


IR情報で会社の全貌を見る



「IR情報」を表す画像
まずIR情報って知っていますか?

“インベスター・リレーションズ(英語: Investor Relations, IR)とは、企業が投資家に向けて経営状況や財務状況、業績動向に関する情報を発信する活動をいう。
 日本では「投資家向け広報」とも日本語訳されているが、IRという頭字語も定着している。”

のことです。

一見すると少し難しそうに見えますが、企業の経営状態や財務状態を"偽りなく"伝えるためのものです。
プロの投資家はこの数字を本当に細かく見て、企業の将来を推測しています。
就活生も、もちろん細かく見れるにこしたことはありませんが、本日は以下の3点のみを抑えながらIR情報を読み取っていきましょう。
※上場している会社には決算書の開示義務があるため必ず公開されています。
各会社のHPを確認してみてください。

①売上高、営業利益



「IR情報」の画像検索結果

まずは売上高に目を通しましょう。

売上高とは、ある期間に企業が商品やサービスを販売した総額を指します。

この数字が大きければ世の中に大きなインパクトを残しているということになります。


ただ、売上高が高ければそれで良い!という単純なものではありません。

企業は利益がでなければ存続ができないと言われるように、売上高がどれだけ高くても利益が低ければ意味がありません。

ご存知かもしれませんが、

『利益=売上高-原価』という計算式が成り立ちます。


例えば、メーカーなどはどうしても原価が高くなってしまうので、売上高は高くても利益が上げづらいという現状があります。

逆に、コンサルや人材などの無形商材を扱う企業は原価が、それほどかからないのでかなり高い利益率を誇っています。


②会社の今後の戦略



「成長」を表す画像

IR情報の中には今後会社全体としてどのように舵を取って進めていくかが詳しく記載されています。

例えば、ある会社では先行投資と収穫期を繰り返しながら事業拡大を目指し、今季はメディア事業への投資を進めてまいります。

という記載があります。

この先行投資の結果、短期での純利益はかなり目減りしていますが、長期的にはいくらくらいのリターンがあるだろうという予想が立てられていました。

このように現状での会社の運営方針をしっかりと理解することは、入社後の会社への理解につながるだけでなく、企業選びの段階では自分が成し遂げたい夢はこの会社で実現することができるのか?とい判断基準にもなります。



③他社との比較



「比較」を表す画像


①と②を実際に見てみていかがでしたか?

「売上高10兆円、営業利益1000億円、利益率1%」などの数字を見てどう感じたでしょうか?


「・・・(よくわからない・・・)」


ほとんどの人は、これが正直な感想かと思います。

その数字ってどうなの?大きいの?小さいの?わかりませんよね。


10兆円という数字が大きいのか、小さいのかは業界によっても異なります。

例えば、総合商社であれば1000億円の営業利益がでているとそれなりに大きいなという判断になります。(大きいというのは主観ですが。)

2017年3月期の決算では、一位の三菱商事は4402億円の営業利益を出しています。

5大商社の中で、一番営業利益が低い丸紅では1553億円です。

そして7大商社の一つに数えられる、双日は407億円の営業利益を誇っています。


続いて、大手広告代理店3社を見てみましょう。

大手広告代理店3社の営業利益はそれぞれ以下の数値となりました。

サイバーエージェント:307億円

オプト:22億円

セプテーニ:23億円


単体で数字を見ると、理解しづらかった数字も上記のように比較してみるとサイバーエージェントってこんなにも利益を上げているんだ、とわかってきます。


最後に



「会社」を表す画像

おそらく多くの学生が今まで「IR情報」という言葉に触れたことさえなかったのではないかと思います。

ぜひこの機会に自分が行こうとしている企業は、業界で何番目で、どのくらいの売上、利益をあげているのだろう?と確認してみてください。

そして、比較を通して、頂いた内定の中から自分のキャリアにとって最適な選択をするためのヒントの一つとして利用してみて下さい。


あくまで、本日ご紹介したIR情報の見方は簡易的なものです。

IR情報をもとに多くのプロ投資家が投資をしていますが、それでもなかなか成功するのは難しいんだとか…

より詳しい読み方を知りたい人は本屋さんやネットでIR情報の読み方に関する本を見てみてください!

きっとあなたの会社のリアルがわかってくるはずです。


※あくまで就活生向けに書いた簡単なIR情報の見方となっています。

実際には純利益や売上高が高いから良い会社であるという単純な判断を行えるものではありませんので、ご了承下さい。


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