就活ルール廃止!?体育会学生への影響は…?
就活ルール廃止!?
みなさんはこちらのニュースをご存知でしょうか?
「経団連会長、就活ルール廃止に言及『日程采配に違和感』」(2018年9月3日、日本経済新聞)
(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3491328003092018EA1000/?n_cid=SNSTW001)
就職活動に関して、経団連による現状のルールでは、入社前年度の3月に「会社説明会」、6月に「面接」の解禁をそれぞれ定めています。そのルールを2021年以降に廃止するするかもしれないというのです。
なぜ廃止が検討されているのでしょうか?
理由は2つ考えられます。
①優秀な学生の流出阻止
実は上記の就活ルールはすべての企業に対して有効ではありません。外資系やベンチャー企業などの経団連非加盟企業は、そのルールには縛られません。
そこで何が起こるかというと「人材の青田買い」です。経団連加盟企業よりも早く採用活動を始めることで優秀な学生にいち早くアプローチする。それによってネームバリューのないベンチャー企業などは採用活動を有利に進めようとしているのです。
経団連のルールを守っている企業にとって、これは大きな機会の損失となっています。
②事実上のルールの形骸化
インターンシップの実施により、実質的に3月以前に就職活動が始まっている、というのがふたつめの理由です。
インターンシップに参加することで本選考の際に有利になるというように、インターンシップが就職活動の1歩目になっているというのが現状です。
形骸化しているルールを表面上守ることに意味はあるのか…。そんな事情も背景にあるのではないでしょうか。
ルール廃止による体育会学生への影響は?
では就職活動開始時期の自由化によって、体育会に所属するみなさんの就職活動はどのように変わるのでしょうか。
予想されるメリット、デメリットを挙げます。
メリット
最後の年に本気で部活動に取り組める
現在、就活の開始は3月なので、就職活動と部活動の両立に悩む学生は少なくありません。
しかし、ルールが廃止されれば就活を早く始めることができます。3年生のうちに内定を獲得すれば、最後の年に全力で部活に取り組むことも可能になります。
大学最後の年に最高の成績を残すためには朗報かもしれません。
デメリット
場数を踏むことが出来ない
就職活動の長期化により、一般学生は今よりも多くの場数を踏むことが可能になります。対して、普段の部活動などで忙しい体育会学生は、現在とそれほど変わらないでしょう。
そうなると、場数が有利になることも多い就職活動の場では、一般学生に比べると体育会学生が不利になってしまう可能性もあります。
では、どうしたら良いの?
場数で差をつけられた体育会学生は、今よりも戦略的に就職活動に取り組むことが求められます。
しかし、悲観的になることはありません。体育会学生は戦略を立てるという面で非常に有利なので、それを活かさない手はありません。
例えば先輩やOB・OGとのつながりが強いため、他の学生よりも相談しやすく、情報を多く得ることが出来ます。また、大学の部活動は学生が主体となる場面が多いため、実践的に戦略を組む思考も鍛えることが出来ます。
取り組み方次第で有利にも不利にもなる就活ルールの廃止。
21年以降卒の学生のみなさんは、今から戦略思考を身に着けるために、部活動を始めとする様々なことに主体的に取り組んでみてください。